神山吉光が吠える

<第12回>菅内閣の弱腰外交と 沖縄県知事選の候補者に問う

2010.11.15



2010年11月15日更新<第12回>

 菅内閣が「会いたい、会いたい」とあれほど繰り返し言っていた胡錦濤国家主席との日中首脳会談がようやく実現した。しかし会談時間はたったの二十二分間。尖閣領有権をめぐり両首脳の主張が対立することは初めから分かりきっていった。従って本誌が関心を抱いていたのは会談時の両首脳の表情とその霧囲気だった。あんなに望んでいた日中首脳会談だが会談中に管首相が終始メモを読み上げていた姿はどうしても納得がいかなかった、あの姿見て失望した国民は少なくてないだろう。かえって会談中、胡主席の鋭い視線が管首相に集中していたことだけが強く印象に残った。

 中国では、一般にメモを読み上げての会話は部下が上司にする様で、丁度、学校の先生と生徒の関係だという。

 容疑者の船長を処分保留のまま釈放してあげた日本の総理の姿勢としては余りにも貧弱で実に頼りなかった。同じく菅首相は日本の領土に足を踏み入れたロシアのメドベージェフ大統領に対してもそうだった。

 一方、中ロ両首脳は菅首相に対してその折々、全て自分の言葉で語っていた。民主党政権はそんな弱腰外交を繰り返していると日本国益を大きく失うことになろう。

 こんな調子では、普天間問題で対米交渉も失敗し、またもや沖縄県民に大きな犠牲を強いるのではないかとその行方が本当に心配だ。

 菅直人氏は、大国日本の総理大臣として、自身と勇気を持って外国首脳と堂々と渡り合って欲しいものだ。

 さて、沖縄では、現職の仲井真弘多氏と新人の伊波洋一氏が事実上の一騎打ちとなって、激しい県知事選が展開されている。

 例によって、表立っては普天間の移設問題が最大の争点になっているように見えるが、そうではなく、これは本当は争点になり得てない。なぜならば、仲井眞、伊波両氏とも政策としてはまるまる"県外“で一致しているからだ。

 伊波氏は前々か「米軍自身が普天間基地のグアム移設を進めている。」旨のことをあらゆる機会で主張しているが、それならば今さら“県内移設反対”をあえて大声で叫ぶ必要はないのではないか。

 一方、仲井眞氏はどうして“県外”と言い切るならば言葉や文字にして”県内反対“と明確に表現出来ないのか、両氏はそれぞれが県民に対して、しっかりとここのところを説明をすべきだ。

 沖縄県民は仲井眞弘多氏と伊波洋一のどちらを選ぶのか。日本国中が息を吞んで沖縄県知事選挙の結果を見守っている。1013文字