神山吉光が吠える

<第9回>麻生総理と沖縄 そして沖縄問題

2008.11.08



2008年11月8日更新<第9回>

「もう辞めた」。この一年間で二人の自民党総裁が職を投げ捨て、そして連続的に総理の職も辞した。

 翻って就任時の記者会見で「この重鎮を全うしたい」と語ったのは誰と誰だったのか。その後任に就いた現在の麻生太郎氏は本当に大丈夫だろうか。とにかく次々と変わることによってだんだんと良くなれば、何の文句もないが世界がこんなに激動している時に麻生総理には善人の二人分も頑張ってもらいたいものだ。

 

自民党総裁選の沖縄軽視

 

 福田前総理の後任を決する自民党総裁選には雨後の竹の子の様に次々と候補者が名乗り出て、立会演説会も全国各地で開催され、メディアもそのことを大きく報じた。

 国の防衛は政治の基本であり、わが国の安全保障に最も貢献しているのがわが沖縄県である。自民党の総裁選の立候補者達に対して最も期待したのは沖縄の基地問題に限定した直接の発言はとうとう最後まで誰からも聞くことが出来なかった。その期待は初端から裏切られてしまった。

 それどころか、自民党は北海道から鹿児島まで全国十三ヵ所で立会演説会を開催したが、沖縄での演説会はなかった。聞くところによると開催場所の検討段階でも沖縄は入っていかなかったという。要するに、総理、総裁候補者に沖縄まで足を運ばさせることはしなかったのである。自民党の沖縄軽視と言える。

 

麻生内閣に警鐘

 

国は、沖縄を戦後二十七年間も米国支配に委ね、そして国の安全保障の要となっている巨大な米軍基地を沖縄に押し付けておきながら、沖縄に関してはこの程度の認識である。

 国が沖縄に対してそうであるならば、我々は沖縄にある米軍基地を一つ残らず沖縄から蹴っ飛ばしたい気持ちになる。

 更に我慢できないのは、麻生総理の国会における先の施政方針演説だ。沖縄に関する演説はたったの一行しかなかった。これは誰が見ても現政権の最たる沖縄軽視の表れである。その一方、総理大臣の施政方針演説で沖縄問題を一行しか書き込ませなかった県出身国会議員の政治力量も又、知れたものだ。このままでは総じて「沖縄問題」の行方が本当に心配でならない。

 自民党内閣はもう少し巨大米軍基地を背負わせている沖縄側に配慮があって然るべきではないか。民主党も心許さない。従ってこの際、沖縄軽視が長期化するようであれば、国の防衛を大きく担っている沖縄県民の民心が遠からず自民党政権から離れていくだろう。